在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

長いスタッフロール

9月3日、やや強い雨の降る仙台です。

南西諸島を迷走している台風の影響も

心配されます。大きな被害が出ないことを

祈るばかりです。

 

今日は久しぶりにシネコンで映画を観ました。

自宅最寄りの映画館ですが、

ちょうど1年ぶりだったかと思います。

 

発券機の使い方も忘れ、鑑賞料が1,900円に

上がっていたことも、駐車券の割引処理の

やり方さえも忘却の彼方でした。

 

何を観るかも決めかねていましたが、

随分前に封切られ、今は1日1回の上映になった

世界的な話題作を今さら観ました。

トム・クルーズ氏の、あれです)

 

作品について何か論じるのは恥ずかしいにも

程があるので差し控えます。

書き残しておきたい印象があったとすれば、

終幕後のスタッフロールです。

 

さすが世界的な超大作です。

とにかく終わらない人名、団体名の数々。

一体どれくらいの人たちが関わっていたのだろうと

思っていると、最後にきちんと

「1万を超える人々が幾千時間を費やし作り上げました」

(ざっくり意訳)

というテロップが流れました。

 

驚くべきことに多くの人は席を立っていきましたが、

私は長い長いスタッフロールを目で追いながら、

最初の企画書(なのかは分かりませんが)から

作品作りがスタートして、

これだけ多様な分野の、膨大な人数のプロたちが

コミットメントし、各々の役割を果たして

プロジェクトを完遂させ、スタッフロールに

名を残しているという事実に圧倒されたのでした。

 

最近は働くということ、特に組織にコミットする

ということにめっぽう自信の無い私からすると、

少なくとも、世界にはこれだけの人数の

「ちゃんと仕事をする人」が存在しているのかと

妙なところで感動してしまいます。

 

そして私は、何かの間違いでスタッフとして

加わることができたとしても、恐らく制作の

本筋とは違うところで人間関係のトラブルを

起こして、名前を残せるほど仕事をする前に

辞めてしまうのだろうなと、

勝手に想像して落ち込みました。

 

 

関連して、内容についても一つだけ。

作中では、コミュニケーションにおいて

「言葉の要らない」場面が度々描かれています。

何か長いセリフが挟まりそうな局面で、

あえて言葉が発せられないシーンです。

 

余計な言葉で取り繕うことで事態を悪化させがちな

我が身とは真逆のクールな関係性の築き方に

惚れ惚れとしたのでした。

 

別にハリウッド映画に名前を残そうなんて

身の程知らずを申しているわけではありません。

 

ただ、一人では出来上がらない何かを

なし遂げようという時に、ものづくりへの情熱と

人間関係を保つための冷静さを両立できれば、

違う景色が開けるのではないかと思っただけです。

 

大敵は

独りよがりと減らず口