在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

早春注意報

2月17日、やわらかな日差しのもと気温も上がった仙台です。

午前中の青空はとても気持ちよく、

いつもよりも多めに歩き回りました。

 

明日は二十四節気の「雨水」ですね。

いよいよ春が近づいている喜びを感じつつ、

それ以上に気の重さを増しているこの頃です。

例年この時季は、ただでさえ不安定な私の

メンタルが非常に壊れやすく、

早春という時季それ自体は好きでも、

かなり注意深く乗り切らねばなりません。

特に3月というのが良くないですね。

 

寝て起きたら、

3月25日あたりになっていないでしょうか。

 

…いや、その間にある数多くの約束と納期を

吹っ飛ばす勇気はありません。ただの戯言です。

 

実際のところ、メンタルヘルスは少し厳しめで、

特に、いつにもまして自分の言動に嫌気が差しています。

好不調のサイクルが短く、波も大きくなっているようです。

こうした状況に見舞われても、いかに人間関係を損なわず、

社会的責任を果たし、信頼をつなぎとめることができるか。

毎度のことながら、

シビアな戦いが続いています。

良きものを長く。

2月15日、雪の強まる時間帯もあった仙台です。

市内の北部にある取材先へと運転中、

一気に視界が悪くなり、

路面もみるみる白くなっていきました。

幸いにして大雪にはなりませんでしたが、

まだまだ油断ならないですね。

 

そういうわけで、今日も取材の日でした。

また一つ「納期」は増えましたが、

先ほど別の原稿を一つ納品できたので、

だいぶ気は楽です。

 

今日納品した原稿は、色々なハプニングにより

取材時間を思うように取れず、

かなり限られた素材から料理する必要がありました。

 

取材にご協力いただいた方の

「話していたことだけを書く」というのが理想、

というのは毎回思いながらも、

今回は特に理想を追求することが難しいケースです。

 

手を変え品を変え、表現を選びつつ、

かと言って「創作」になってはいけませんし、

もっと悪い言葉で言うところの

「捏造」「歪曲」には絶対にならないよう、

細心の注意を払いながら所定の文字数を目指しました。

 

私の物書きとしてのキャリアは

伝統的な紙媒体からのスタートだったのですが、

いかに限られた文字数で情報量を担保するか、

つまり「短い」ことが正義の一つでした。

まるで吟醸酒を造るがごとく、

最初に書いた文章を削って削って身軽にし、

生まれた余裕に新たな情報を盛り込んで

質を高めるという方法です。

 

一方、今ライター業として携わっている仕事には、

多くの場合、目安の文字数が決められています。

この段落は300字以上、この記事は2千字程度、

といった具合です。

フリーランスで活躍するライターさんは、

仕事を受ける条件として字数あたりの単価を

設定されている方が多いですね。

特にWEBは盛り込める情報量が紙とは段違いなので、

どちらかと言えば「長く書ける」能力の方が

重宝される文化なのかな、と思います。

 

しかし先述の通り、若かりし頃「短く」書く訓練を

積んでしまった私は、普通に書くと毎回のように

「文字数が足りない!」という問題に直面します。

所定の3分の1にも満たずに伝えるべきことを書き終え、

「さぁ…どうしよう…」と悩むこともしばしばです。

では残り3分の2で新しい要素を盛り込めば良いのですが、

細かい段落ごとに文字数を指定されている仕事の場合は

それもまた難しく…今日の原稿は特に悩みました。

 

現在放送中の朝ドラに出てくる青年歌人もそうですが、

今は仕事として様々な壁に向き合う中で、

「自分らしさ」など、もっともらしい言葉で

コーティングされている自分の殻を打ち破る時期に

私も来ているのだと思います。

「短く書き上げる訓練を積んだから」などと

言い訳をしている場合ではありませんね。

 

…というわけで、何とか千字に達しました。

もやもやれやれ

2月14日、キンと冷えた空気に、時々雪が交じる

仙d…いや、今はお隣の山形市におります。

 

仙台市山形市は、実は境を接する「隣町」、

だということをご存知でしょうか?

 

「仙山交流」という言葉もあるのですが、

両市間には非常に活発な往来があり、

朝夕は高速バスに10分待たずとも乗れるほどです。

www.yamakobus.jp

週末には、山形の人たちは仙台に買い物やレジャーに、

仙台の人たちは山形の蕎麦屋やラーメン屋に列をなします。

 

県庁所在地同士が境を接しているのは

他に福岡市と佐賀市の例があるようですね。

 

さて、今日の私も仙山間の往来の一人となって、

取材のために山形市を訪れています。

2月に入ってからというもの、仕事が繁盛しているのは

喜ばしいことなのですが、先週のSNS騒動といい、

気忙しくなる出来事も続いておりまして、

夜に落ち着いてブログを更新するという習慣は

見事に崩壊していました。

そういうわけで、今は出張のさなかではありますが、

日中の空き時間に更新してしまおうという魂胆です。

 

いずれにせよ、とても疲れていますね。

ツイッターを開いて何か呟こうと思っても、

脳内に浮かぶのは「やれやれ…」くらいで、

ちっとも文になってくれません。

 

ライターを名乗っていますが、実際に体力を消耗するのは

文章を書く段階よりも前にあることのほうが多い気がします。

下調べやアポ取り、打ち合わせ、その他調整、

そして「書くぞ!」とスイッチが入るまでのモヤモヤ…。

モヤモヤタイムに乗じて、収支状況や将来不安など、

余計なことを「なんだりかんだり」と考え始めては、

原稿の完成も健全な精神状態からも遠のくというものです。

 

やれやれ…。

 

今日の目標はただ一つ。

取材が終わったら山形の美味しい何かを食べることです。

お蕎麦でも、鳥中華でも、辛味噌ラーメンでも、

何でもいいから美味しいものを食べて帰ることを

最大のモチベーションに設定し、

モヤモヤ、やれやれを乗り切りたいと思います。

むき出しの無理解

2月9日、冷たい北風が頬を刺す仙台です。

明日は午後から南岸低気圧の影響で

大雪の予報が出ています。

久しぶりに「もさっ」と降るのでしょうか。

 

5、6、7、8と4日間も更新できずにおりました。

取材その他の仕事がなかなか忙しかったというのも

まっとうな理由の一つですが、

それよりも大きな理由は、SNSによる心労でした。

 

5日の夜中、遅くまでの用事を終えて帰宅した後、

ツイッターのタイムラインで少し話題になっていた、

自治体の統計資料について、自分なりの視点を加えて

ツイートをしました。

その後はすぐに寝てしまい、

翌日も朝から遠方への出張を伴う仕事だったため、

ツイッターのことを気にせずにバタバタしていましたが、

その間に、

件のツイートが異常に伸びてしまっていたのです。

 

出張から仙台に戻る途中で異変に気づいた時には、

既にリツイートは2千近くに達していました。

(通知もオフにしていたので、発見が遅れました)

 

普段から、「鍵をかけずに呟くからには」と、

発信内容には気をつけている方ではあります。

今回のツイート自体も、誰かを傷つけるような

内容ではなかったと思うのですが、

ただし、

特定の自治体の統計情報をネガティブな言い回しで

扱ったことが良くありませんでした。

(見返すと、いつもの自分よりも強い表現でもあります)

 

時間が経過し、多くの人に拡散・引用される過程で、

当該の地域、さらに広域の地方について

ディスる」ツイートが多数見られるようになりました。

 

学生時代から地方の情報発信に携わり、

人並みよりかはローカルというものを愛してきた自覚のある

私としては、自分の何気ないツイートが拡散されるのはまだしも、

身勝手な悪意のはけ口にされる過程はとても見ていられませんでした。

かと言って、あまりにも引用リツイートされているために、

ツイ消しをするのも新たなハレーションを生みそうで、

結論から言えば、ツイートは今も拡散され続けています。

表示回数は100万を上回りました。

 

SNSという、魑魅魍魎が跋扈する世界のことですし、

リアルの仕事が忙しいこともあって、

なるべく気にしないようにしていたのですが、

取り上げてしまった地域の方への申し訳無さは募ります。

特にネガティブな引用・拡散の標的となった

自治体の広報に尽力されている方のアカウントに、

謝罪のDMを送りました。

ご担当者様からは寛大なご返答をいただいておりますが、

仕事として情報発信に携わっている者として、

重い教訓としなければならない事態だと思っています。

 

私個人として反省しなければならないことは

多いのですが、

ここでは敢えて反省を書き並べることはしません。

 

今は、

ひとつの着火剤(私のツイートと、引用した統計資料)で

一気に燃え広がり、私の前に現れた、

現に人々の営みが存在する地域への

最低限の敬意も欠いた「むき出しの無理解」たちに、

自分が感じた憤りと、加担してしまったことへの悔しさを

ずっと覚えておこうと思います。

黒歴史をまろやかに

2月4日、立春

予報よりも気温が高く、降るものは雨だった仙台です。

花粉の飛散情報や桜の開花予想も発表されるようになり、

春本番が待ち遠しくなります。

 

今日のメインイベントは、

高校時代の同級生・恩師と楽しい時間を過ごすことでした。

10年以上も連絡を取っていなかった同級生に

街で声を掛けられ、思わぬ再会を果たしたのをきっかけに、

時々「一緒に遊ぼう!」と呼んでもらえるようになったのです。

 

今回は、首都圏から帰省してきた別の同級生親子とともに、

隣のクラスの担任で、現代文の授業でお世話になった先生と

再会を果たし、あれこれ懐かしい話題も含めて

話に花を咲かせました。

 

ところで、「黒歴史」という言葉があります。

端的に言えば、振り返りたくない過去の自分、でしょうか。

幼い頃から情緒不安定で、言動にも危なっかしさを伴っていた

私は、生きることはすなわち「黒歴史」を量産して歩くようなもの。

特に10代の頃は今からすると目も当てられないことばかりで、

きっと(部活動の友人など、本当に身近だった人はさて置き)

多くの同級生からろくでも無いやつだと思われていたに違いない、

と信じていました。

 

20代も、何なら三十路になってもろくな事をしていませんが。

 

それはさて置き、「黒歴史」のてんこ盛りで

振り返りたくないシーンの多い高校時代について、

10年以上も連絡を取っていなかった同級生や恩師と

楽しく語らえている自分に改めて驚かされるのでした。

しかも、今日再会を果たした同級生は、

私からすると、いつも遠くからクスクス笑っていたような、

…そんなに陰湿な話ではなく、笑われるようなことをした私が

悪いのです…そういった印象さえあった方なのですが、

今回の再会で、当時からの一方的でネガティブな印象を

見事に払拭することができました。

完全な被害妄想でしたね…すみません。

 

私が色々とやらかして、周囲に迷惑をかけてしまった

事実というのは、もう変えることはできません。

思い出すだけで胃が痛む「黒歴史」ではあるのですが、

その後の人生で、苦みだらけだった思い出の風味を

少しまろやかにもできるのだな、と実感した一日でした。

 

もちろん、今日も新たに「やらかし」ましたけれどね。

ご愛嬌です…。

谷間ロス

2月3日、キンキンに冷えてやがる仙台です。

今日は節分、明日は立春ですが、春は名のみの、ですね。

明日は午後から積雪する予報が出ています。

 

今日は遅れ気味の原稿を何とか進めていました。

そんな中でも、以前から話してみたかった方と

お会いする機会もいただいて、いくら何でも

自己開示が過ぎたなという反省はありつつも、

充実した一日ではあったなと思います。

 

来週はまた取材ウイークで、

ということは、再来週が納期ウイークになるわけですから、

今週末のうちにタスクの渋滞を解消したいところです。

そう、まだ色々なことは遅れ気味のままで、

今日が充実していたからと言って何の解決にもなっていません。

「仕事の谷間」に悩まされていた頃が懐かしいですね。

 

でも、谷間があるからこそ得られていたこともあり、

その頃の気持ち、志を忘れちゃいないか?とも思います。

sdjkai.hatenablog.com

 

sdjkai.hatenablog.com

↑「仕事の谷間」に悩まされながら書いた時のものです。

 

このところ忙しいのは喜ばしいことこの上ないのですが、

端的に言えば、やれ納期だ単価だと目の前のことに因われて、

思考がなかなか深いところまで行かないなと感じます。

 

そのことが早晩、自分自身の浅薄さを助長していきそうです。

 

「谷間」が来ればまた病んでしまうのは明らかですし、

収入減に直結する死活問題なので御免ではありますが、

日々のタスクをこなしながらも、

じっくりと考えたり、

文化芸術と向き合ったりする時間を取らねばなと思います。

脱・硬派の鎧

2月2日、朝方の雪の後はきれいな青空の広がった仙台です。

日中は強い風も吹いたので、雪の溶けかけたところは

凍結が進んでいます。郊外よりも、ビル影の多い

街中のほうが歩きにくくなっているように見えました。

 

相変わらず、タスクの進捗は思わしくありません。

今日はいくらか進んだような気もするのですが、

体感的には数日ほど遅れていることに変わりなく、

何とか一つずつ取り組んでいるところです。

心がスッキリするような成果を出して、

早く楽になりたいのですが…なかなか。

 

そうは言っても、

目の前の仕事にばかり忙殺されているようでは

何のために個人事業主をやっているのか分かりません。

せめてもの悪あがきに、

今日は頼りになる業界の先輩(概ね同年代)と

楽しい作戦会議をしてきました。

テーマは、ざっくり言えば「楽しいものを作ること」。

もっと噛み砕くと、特に仕事においては

お硬い文章ばかり書いている私が

自分で身につけている「硬派の鎧」を脱ぐことです。

 

私だけで思いつきのまま行動しても、

自分で自分に課している「型」に嵌ってしまい、

結局は今までと同じことをするのだと思います。

そこで、自分とは違う発想や

クリエイティビティを持った方々の力をお借りして、

書き手として「新しい翼」を楽しく手に入れよう、

という魂胆です。

 

何をするにしても、自分やご協力いただく方々にとり

「無理のない」ラインで進めていくことを心掛けつつ、

ポジティブなご報告をできるよう、

作戦を少しずつ展開していきたいと思います。