在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

むき出しの無理解

2月9日、冷たい北風が頬を刺す仙台です。

明日は午後から南岸低気圧の影響で

大雪の予報が出ています。

久しぶりに「もさっ」と降るのでしょうか。

 

5、6、7、8と4日間も更新できずにおりました。

取材その他の仕事がなかなか忙しかったというのも

まっとうな理由の一つですが、

それよりも大きな理由は、SNSによる心労でした。

 

5日の夜中、遅くまでの用事を終えて帰宅した後、

ツイッターのタイムラインで少し話題になっていた、

自治体の統計資料について、自分なりの視点を加えて

ツイートをしました。

その後はすぐに寝てしまい、

翌日も朝から遠方への出張を伴う仕事だったため、

ツイッターのことを気にせずにバタバタしていましたが、

その間に、

件のツイートが異常に伸びてしまっていたのです。

 

出張から仙台に戻る途中で異変に気づいた時には、

既にリツイートは2千近くに達していました。

(通知もオフにしていたので、発見が遅れました)

 

普段から、「鍵をかけずに呟くからには」と、

発信内容には気をつけている方ではあります。

今回のツイート自体も、誰かを傷つけるような

内容ではなかったと思うのですが、

ただし、

特定の自治体の統計情報をネガティブな言い回しで

扱ったことが良くありませんでした。

(見返すと、いつもの自分よりも強い表現でもあります)

 

時間が経過し、多くの人に拡散・引用される過程で、

当該の地域、さらに広域の地方について

ディスる」ツイートが多数見られるようになりました。

 

学生時代から地方の情報発信に携わり、

人並みよりかはローカルというものを愛してきた自覚のある

私としては、自分の何気ないツイートが拡散されるのはまだしも、

身勝手な悪意のはけ口にされる過程はとても見ていられませんでした。

かと言って、あまりにも引用リツイートされているために、

ツイ消しをするのも新たなハレーションを生みそうで、

結論から言えば、ツイートは今も拡散され続けています。

表示回数は100万を上回りました。

 

SNSという、魑魅魍魎が跋扈する世界のことですし、

リアルの仕事が忙しいこともあって、

なるべく気にしないようにしていたのですが、

取り上げてしまった地域の方への申し訳無さは募ります。

特にネガティブな引用・拡散の標的となった

自治体の広報に尽力されている方のアカウントに、

謝罪のDMを送りました。

ご担当者様からは寛大なご返答をいただいておりますが、

仕事として情報発信に携わっている者として、

重い教訓としなければならない事態だと思っています。

 

私個人として反省しなければならないことは

多いのですが、

ここでは敢えて反省を書き並べることはしません。

 

今は、

ひとつの着火剤(私のツイートと、引用した統計資料)で

一気に燃え広がり、私の前に現れた、

現に人々の営みが存在する地域への

最低限の敬意も欠いた「むき出しの無理解」たちに、

自分が感じた憤りと、加担してしまったことへの悔しさを

ずっと覚えておこうと思います。