在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

推せる人になりたい

9月14日、昼頃に空気が入れ替わって、

秋への移ろいを感じた仙台です。

 

昨日少し遊んでしまったことも影響し、

仕事がいよいよ渋滞しています。

さすがに焦ってきましたが、

遊んだことによってせっかく呼び覚まされた、

「好きなことを楽しむ喜び」も

ないがしろにしたくはなく、難しいものです。

 

というわけで、両者(書く仕事と遊ぶこと)の

間を取ったような本を買ってきました。

Jiniさん著『好きなものを「推す」だけ。共感される文章術』です。

※よりによって今日、この出版社の本か…と思ったのは内緒です。

 

 

一応、ライターという仕事をしておきながら

流行りの文章術の本を買うだなんて、

「プライドは無いのか?」と言われそうですが、

購入の動機は文章術の向上とは少し違います。

 

私の場合、

自分の「好き」を推すことができるようになると、

かなり生きやすくなるのではないか?と思ったからです。

(中身をほとんど確認せず「表紙買い」しました)

 

いやいや…それこそ文章の仕事をしているのだから、

良いと思うものを良いと言語化することくらい、

赤子の手をひねるように簡単なことではないかと

思われるかもしれませんが、私は大の苦手としています。

 

取材をして「素晴らしい!」と思ったことを

客観的な文体で表現することは大好きなのですが、

例えば馴染みの店や贔屓の芸能人の話も含めて、

自分の好きについては具体的に掘り下げて

言語化することができないのです。

 

照れや恥じらいもあるのかもしれませんが、

とにかくあらゆるジャンルの「好き」について、

「好きではあるけれど、何ででしょうね」、

「美味しいものは美味しいとしか言いようが……」

といった具合に口ごもってしまいます。

 

自分が何を好んでいるのか発信できないため、

趣味や娯楽を通じた人間関係はちっとも広がらず、

SNSの投稿もパッション不足で、

仕事の上でも主観の言語化が求められる場面

(例えば飲食店の紹介記事)では苦戦するなど、

公私に渡って良いことがありません。

 

……と、自分のネガティブな側面をここまで語れる

謎のエネルギーをポジティブな「推し」に使えれば、

もっと楽しい人生になると思います。

どんなジャンルであれ、好きなことについて語れる人は、

本当に例外なく魅力的ですからね。

 

まだページをめくってもいませんが、

この日記のトーンを明るくしていくためにも、

何かを得られる読書体験になればと期待しています。