在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

地図を作るような仕事

11月14日、空気が再び初冬に入れ替わった仙台です。

風は冷たいですが、日差しはあったので、

そこまでの寒さを感じなかったのが幸いでした。

 

今日は市内南部で取材をさせていただきました。

最近は中小事業者様の人材採用に関する

コンテンツ制作の案件を多く頂いております。

 

今日も未知だった世界を垣間見ることができました。

いわゆる「to C」の事業者様でしたが、

お客の目線では知っているつもりでも、

働き手の目線(職場環境や働く動機づけなど)は

外からは全く見えてこないものです。

 

私の仕事は、

すぐそこにあるのに、見えそうで見えない、

不明瞭な世界の地図を作るようなことなのかもしれません。

 

求人媒体なので、道路地図や住宅地図というよりは、

るるぶ」や「まっぷる」といった

ガイドブック機能を持った地図のイメージですね。

未知の世界にどんな素晴らしいことが待ち受けているのか、

就職・転職という旅へといざなうように。

ん?そんな謳い文句の求人サイトがあったような…。

 

そう言えば、

就活生時代、地図制作会社も受けて撃沈しましたっけ…。

 

人生、とりわけ職業人生というのは

先の見えない旅路もいいところです。

すべての人の未来に幸あれと願うばかり…

 

って、そんな謳い文句の求人サイトもありますね…。

ワシワシうどん

11月13日、低気圧の接近で重たい空の仙台です。

気象病はあまり意識したくないのですが、

寒冷前線の通過にはどうしても身構えてしまいます。

今日明日はどうしても「だるおも」ですね…。

 

今日はお世話になっている先輩と一緒に

図書館で調べ物の後、おいしい手打ちうどん

ごちそうになりました。

仙台では、手打ちうどんはメジャーな食文化とは

言えません(そば派の多い街だと思うので)が、

麺にしっかりとコシがあり、汁も好みの味で

リピートしたくなるお店でした。

「武蔵野うどん」というそうですね。

mrs.living.jp

 

さて、明日から一気に寒くなる予報で、体調も優れませんが、

締め切りは順番に巡ってきます。

また、最近は疲れのせいなのか、

あるいは好調期が続いていた頃の油断のせいか、

微妙に後を引くタイプのミスをやらかしがちです。

年末に向けてリズムを大きく崩すことのないように、

慎重に仕事を進めていこうと思います…。

豊かな休日

11月12日、快晴だった東北です。

 

今日の日中は隣県、岩手の盛岡に出かけ、

大切な方と旧交を温めてきました。

 

北東北は紅葉が盛りから終わりかけ。

山の彩りと青空のコントラストは見事で、

山頂にうっすらと雪化粧した

岩手山もくっきりと見えていました。

 

りんご畑のテラスでお茶を飲みながら

「まったりと」語らったのは、

ままならぬ人生をどう歩んで行くか、

という趣旨の話です。

あくまでも「まったりと」ですが。

 

本当にままならないことが多い人生、

それでも前を向いて一つずつ、

できることを積み重ねていこうと

確かめ合いました。

 

仙台よりも静かに、ゆったりと時間の

流れる盛岡でこそ過ごせた、

豊かな休日でした。

 

ぐったり金曜日

11月11日、穏やかに晴れた仙台です。

今日はチンアナゴの日であり、サッカーの日でもあり、

様々な記念日になっているようですね。

東日本大震災で亡くなられた方の月命日でもあります。

日付に意味を込める人の思いはそれぞれです。

 

今日は市内東部の工業地帯で取材を一つと、

プライベートの用事を一つこなし、

後は黙々と原稿を進める日…の予定でした。

 

決まっていた用は順調に消化していたのですが、

朝からどうにも身体の調子が思わしくなく、

倦怠感と眠気、ついでにメンタルの落ち込みも伴い、

郊外のカフェの駐車場に車を停めたまま2時間近く

ぐったりする事態となりました。

仕事場にするつもりだったカフェでも

思っていたよりも筆は進まず、

早めに帰宅して身体を休めたのでした。

 

夜になってから幾分復活し、

筆の方もだんだんと早くなってきましたが、

気持ちがなかなか保ってくれないので、

気分転換のためにブログを書いているというわけです。

 

最近、特に関西に出かける少し前あたりから

心身の調子が落ち気味だったことは間違いなく、

その後も仕事中心に色々と慌ただしい日々を

続けてきたので、無理がかかっていたのでしょう。

このブログを始めたきっかけもそうですが、

元より軟弱な心身です。そう簡単には、

人並みにワークしてくれるはずもありません。

 

では、ちょっとこの辺りでブレーキをかけましょうか、

と思うのですが、この先の予定を見ると難しそうです。

明日も隣県に出向く用事があり、それ自体は楽しい

予定に入るのですが、仙台に戻ってから夜間まで

頑張らなければならないミッションもあります。

まずは明日を乗り切れるかが課題です。

 

今夜は極力、早めに寝ようと思います。

ディスカバー近所

11月9日、雲が多いながら暖かかった仙台です。

昨夜の皆既月食に続き、今夜の満月も見事なものですね。

手元のスマホや迫る締め切りをはじめ、

近いところばかりに焦点を当てがちな現代ですから、

時には遠くまで視線を向けるタイミングを意識的に

作ったほうが良いのかもしれません。

 

今日は仕事で松島町の方面へ。

仕事場は山のほうでしたが、日本三景で知られる

松島海岸を通ってみると、水曜にも関わらず

多くの人で賑わっていました。

観光客が戻ってきたことに安心するとともに、

あっ、松島ってすごい観光地だったんだな…と

改めて気付かされるのでした。

 

身近な観光地であったとしても、

普段の行動圏からは見えにくいところにあると

普段の様子は案外分からないものです。

共通点の多い観光地で言えば、

広島の人にとっての宮島もそんな感じなのでしょうか。

100万都市の郊外、日本三景、穏やかな海、牡蠣…

色々と親近感がありますが、どうなのでしょう。

 

…などと思っていたら、瀬戸内海辺りの雰囲気が

恋しくなってきました。

 

去年の今頃は、何とも言えない経緯をたどった

ひょんな事から、愛媛県を旅していたのです。

広島から海を挟んで反対側ですね。

 

日本国内には好きな地域がたくさんありますが、

中でも愛媛の風土は上位に入ると思います。

穏やかな瀬戸内海と、みかん畑、落ち着いていながらも

活気と風格を感じる街並みの数々…… 

方言や言い回しも愛らしいものがありました。

できるだけ長く滞在していたかったですね。

 

この間、関西(主に滋賀と奈良)から

戻ってきたばかりなので、当分の間、

西日本に行くことは無いと思います。

それよりも、

松島のように身近でありながら

あまり詳しくないスポットを再発見するのも

遠くに行くことと同じくらい好きなので、

地元探訪に力を入れたいところです。

 

JR西日本のキャッチコピーは

「ディスカバー・ウエスト」でしたが、

私のやるべきは「ディスカバー近所」ですね。

トンネルを抜けるとそこは

11月8日、しぐれる時間もありましたが

基本的にはよく晴れていた仙台です。

 

皆既月食もよく見えました。撮影を試みましたが、

手持ちの機材では、いや我が腕前では到底、

美しさを残せるわけもありませんでした。

こういうことは、腕のある人たちに

任せたほうが良いのです。

 

今日は市の西部に行き、その後は

中心部に舞い戻って仕事を進めました。

 

中心部から西部に行くには、

クルマだと「仙台西道路」の長いトンネルを

抜けるのが最短経路です。

別に何度も通っている道ではあるのですが、

山岳トンネルを抜けていくだけで何となく

非日常感を覚えます。東北自動車道

仙台宮城インターに続く道だから、ということも

お出かけ気分を盛り上げるのでしょうか。

 

これは余計な話ですが、

逆方向、西のほうから中心部に出てくると、

真っ先に「ラーメン二郎」が見えます。

遠方から高速バスなどで仙台に戻ってきた時、

ああ…帰ってきたなと実感させられる光景です。

私は二郎、苦手ですが。

 

goo.gl

 

ローカルな話を続けて恐縮です。

仙台の中心部から郊外へ続くトンネルにはもう一つ、

「北山トンネル」というのもあります。

 

goo.gl

 

15年ほど前に開通し、泉パークタウンをはじめとする

北西部の住宅団地へとまっすぐ伸びる幹線道路ですが、

私の場合、こちらのトンネルでは非日常感や高揚感は

それほど湧きません。

前者に比べて距離が短く、中心部から来る時には

山を抜けるというよりは地下を潜る雰囲気が強い、

ということもあるのでしょうか。

 

そしてこれは本当に個人的な事情ですが、

数年前には、北山トンネルをワクワクしながら

通り抜けていた時期がありました。

トンネルを抜けた先に、

何にも代えがたいワクワクの対象が待っていて、

まさに暗闇の向こう側に光があったのですが、

今はもう、状況は一変してしまいました。

 

むしろ、今、北山トンネルを通る時には

その頃の感情を思い出さないようにしています。

沿線に何の恨みがあるわけではないのですが、

どうしてもつらくなってしまうので。

 

トンネルというのは不思議な空間です。

川端康成の「国境の長いトンネルを抜けると…」を

引用するまでもありませんが、

特に雰囲気の異なる土地どうしをつなぐトンネルは、

物語性を帯びやすいように思います。