在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

縁の深い土地

8月4日、連日の猛暑から一転、涼しくなった仙台です。

今日は仙台近郊でも震災の津波

大きな被害を受けた地域での仕事でした。

復興後のまちづくりで賑わう一帯がある一方で、

荒れ地のまま手つかずの集落跡もあり、

行くたびに複雑な感情が起こります。

 

災害と言えば、昨日から今日にかけて、

東北地方や北陸で豪雨の被害が相次ぎました。

岩手県北部や山形県置賜新潟県下越

そして石川県加賀地方はそれぞれ、

私にとって思い出深く、縁のある土地でもあります。

自然が牙を剥き、好きだった土地の姿を

一変させる様を報道で目にするのはショックです。

 

被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げるとともに、

自然の猛威の前にただ呆然とするしか無い、

自分の無力さを痛感しています。

社保の誘惑

8月3日、大雨の去った後は少し気温の下がった仙台です。

北東北など、被害の出た地域では不安な夜かと思います。

天気の荒っぽさには困ったものです…。

 

 

フリーランスになって今月でだいたい1年になります。

これまで、本当にたくさんの方の支えによって、

何とかかんとか仕事を頂き、前に進んできました。

 

ああ、それなのに。

時々、「社保の誘惑」が脳裏をよぎる時があります。

 

物書き稼業はランニングコストが少なくて済む分、

そこまで大きな利潤を生める仕事ではありません。

月によって収入はウロウロしていますし、

インボイス」導入も漠然とした不安を助長します。

 

「フリーで頑張ります!」と旗を掲げた以上、

そんなに早く撤回しては生き方として残念極まりないですし、

何より、信頼してお仕事をくださっている方々のことを

思えば迷っている場合ではありません。

今すぐ収入を上げなければならない理由も、

誠に遺憾ですがありませんし…。

 

ああ、それでも不安になります。

きっとお金の話ではないのです。

不安な時に色々と情報を調べてしまうと

ドツボにはまるので、

今宵は野球でも観ながらやり過ごします。

 

 

 

紙の本をつくりたい

8月2日、沿岸に行っても海風すら暑かった仙台です。

「夏涼しく冬それなりに」という仙台の美点は失われつつあります。

 

今日は仕事の先輩との作戦会議の日でした。

以前にも書きましたが、紙媒体を自主製作する試みです。

 

スマホで誰でも好きなように発信できる時代ですが、

あえて紙に記録して「綴る」営みには独特の意味を感じます。

 

この件ではアシスタントの立場ですが、

だんだんと自分でも何かメディアを作ってみたくなる

衝動にかられてきました。

 

できれば私も紙の本がいいですね。

内容はできるだけ取るに足らないもの。

今まで物書きとして大切にしていたことは

一旦さて置いて、好奇心の赴くままに。

今は「寄せ書き」のようなイメージが浮かんでいます。

 

「紙の本をつくりたい」気分は

今後も浮かんでは消えを繰り返すと思いますが、

いつか必ずつくりましょう。

面白そうなので。

浅いヤツ注意報

8月1日、商店街で七夕まつりの飾り付けが始まった仙台です。

名物の吹き流しはかなり丈が短くなっていました。

感染症拡大防止のため、

手や顔に触れないようにということのようですが、

例年とはだいぶ印象が変わってしまうのは否めないですね。

飾りが出揃うお祭り本番はどうなるのでしょうか。

 

 

おかげさまで、今日も市内でインタビュー取材でした。

ご協力いただいた方の意欲と情熱を全身で感じ、

ワクワクしながらメモを取らせていただきました。

 

「取れ高」から言っても、かなり充実した時間になったのですが、

先方のお話に切り込むような、

いわゆる「深堀り」のクエスチョンがあまりできず、

聞き手として反省しております。

 

事前の仕込みが不十分だったのか、

対話のスキル不足によるものか、

いずれにしても、

「あぁ、もっとできた!」と。

 

たくさんお話を伺えたから問題ないじゃない?

という考え方もあるかもしれませんが、

このままの状態をヨシとしてしまえば、

取材者として「浅い」ヤツになってしまうのでは?と、

強い危機感を持っています。

 

もう三十路を過ぎて、劇的な伸び代には期待できない今、

せめて、深みのある人になりたいのです…。

小さな本屋さん

7月31日、仙台市の最高気温は36度を超え、今年一番の暑さとなりました。

夜も更けた今も外気が30度近いということで、入眠まで厳しい戦いとなりそうです。

 

今日は炎天下、大好きな書店に足を運びました。

古い街の片隅にある小さな本屋さんは、中心部から少し離れているので

頻繁に通えるわけでは無いものの、訪れるたびに、

必ず「今読みたい」と思う一冊に出あうことができます。

 

その本屋さんの扉を開ける時はいつも特別な高揚感を覚える一方、

棚をゆっくりと眺めている間は、自分の内面と冷静に向き合う時間にもなり、

店を出るときには心が少し穏やかになっているのを感じるので不思議です。

 

気軽に立ち寄れる駅前の大型書店も好きですが、

自分と向き合いながら静かに一冊を選ぶことができる、

そんな本屋さんのある街に暮らす幸せを噛み締めています。

 

kyoku-sen.com

「突然すみません…」

7月30日、暑いと思っていたら明日からの方がもっと暑くなる予報の仙台です。

長期予報でも気温の高い傾向は続く見通しとのこと。いやはやなんとも。

 

今日は仕事の関係で、久しぶりのことをしました。

テレビ業界では「ガイロク(街録)」というそうですね。

街の人にいきなり声をかけてインタビューをする、アレです。

物書きの世界では何と呼ばれているのか定かではありませんが、

随分と久しぶりに「突然すみません…」と人に話しかけるアレをしました。

 

かつて在籍した新聞社ではそれこそ日常的な取材手法なので、

慣れてしまえばほとんど抵抗なく声をかけていた覚えがありますが、

数年のブランクを経た今やってみると、どうも「不審者」になってしまい、

うまく行かないものですね。慣れていた頃は、たくさんの人がいる中の

誰に声をかければインタビューがうまく行きそうか、

といった勘所もあったのですが、もうすっかり分からなくなっています。

 

インタビューも、何しろ相手の心の準備ができていない状態で行うので、

答えやすいようにこちらで色々な工夫をする必要があるのですが、

もはや忘れていました。失敗とまでは行かないまでも、

微妙なインタビューをやってしまったなと反省しているところです。

何よりご協力いただいた方々に申し訳ないですね…。

 

これまでの蓄積があるので、ゼロからのやり直しというわけではないのですが、

今回のようにほとんどゼロから修行をし直さないといけないこともあると、

改めて実感させられました。一つ一つ、謙虚な気持ちで修行しなければ。

悪いなりに試合を作りました(?)

7月29日、蝉しぐれの続く仙台です。

 

寝苦しい夜が続き、今日は極度の寝不足に苦しんでいましたが、

分量の多い記事を短期集中で書き上げ、何とか今日のノルマはこなせました。

…いや、今週終えようと思っていた分は積み残してしまいましたが、

このところのバッドコンディションを考えると健闘したほう、

ということにしておきましょう。

 

野球中継を観るのが楽しみの一つですが、

先発投手の調子が良くない時などには、よく

「悪いなりに何とか抑えられるか」という話になりますね。

完璧な投球は難しくても、「試合を作れるか?」のような。

プロ野球選手からは「一緒にするな」と怒られそうですが、

今日はそういうことにさせてもらいたいと思います。

悪いなりに、何とかしました。

 

むやみに自分を律しようとしたところで、

もはや金曜の夜では時既に遅し。誰の得にもなりません。

余裕があれば土日に頑張ることにして、

来週の自分に期待を懸けたいと思います。

 

なお、贔屓のチームは負けております。