在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

読んだ分だけ書けたらいいな

9月21日、からりと爽やかな仙台です。

一気に気温が下がったので、半袖の人は

少々寒そうに見えるな…と思っていたら、

Twitterのトレンドに「半袖の人」とあり、

皆考えることは一緒だなと思いました。

 

さて、

試験期間のゲームは普段よりも楽しく、

ダイエット中のスイーツは格別であるように、

締め切りのプレッシャーを感じながらの読書もまた、

暇な時よりも心躍ることの多い気がするのは

私だけでしょうか。

 

先日、哲学研究者・永井玲衣さんの著作

『水中の哲学者たち』を前半だけ読んで

とても感心したという話を書きました。

www.shobunsha.co.jp

 

後日、続きを同じ図書施設で読み進めたのですが、

あまりにも今の心にヒットする内容だったので、

最終章の手前で読むのをやめたその足で本屋に行き、

買ってきてしまったのでした。

 

これは本好きの何割かに共感いただけると思うのですが、

別にお金を出さずに読み切れる状態であっても、

どうしても手元に(紙で)置いておきたくなる、

そんな本に時折出合ってしまうものです。

内容だけでなく、少しザラザラした表紙の手触りまで

気に入ってしまったので、もう仕方ありません。

ちゃんと最後まで読み、改めて感心したのでした。

 

さて、良き読書体験というのは次の読書を誘発します。

相変わらず仕事の方は渋滞気味で、読書欲の高まる

私を狙い撃ちするかのように発売されたのは、

同じ東北出身の歌人・作家くどうれいんさんの

エッセイ『虎のたましい人魚の涙』です。

bookclub.kodansha.co.jp

 

第一歌集『水中に口笛』に心を打たれ、

震災後の若者の心情を見事に描いた小説『氷柱の声』

「あっ、この人について行こう」などと思って以来、

ささやかに推しています(時に感動し、時に嫉妬も覚えつつ)。

 

はい、買いました。読み進めるのがとても楽しみです。

 

もちろん、締め切りは守りますよ。もちろん。

ふふふ。