在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

福島でも一関でもなく

8月14日、昼過ぎから涼しい風も

吹き始め、虫の声もする仙台です。

さすがに秋の気配、でしょうか。

 

お盆休みの日曜日、11時35分。

あてもなく家を出た私は、

帰省客でごった返す仙台駅にいました。

どうも心身の調子がすぐれず、

仕事のほうも相変わらず「谷間」なので、

半ばヤケでどこかの街へ行くつもりでした。

 

全くアテは無く、

ただ何となく、それこそ混雑している

東北新幹線に飛び乗って、

福島か岩手の一関(駅名は一ノ関)でも

行って帰ってこようか、と。

 

11時45分、ちょうど同じ時刻に

東京行きと盛岡行きの「やまびこ」が

仙台駅を出発します。

さて、南へ行くか北へ行くか、

券売機の列に並び始めた時、

私の心は決まりました。

 

「どっちでもないな」と。

 

本当にアテが無い上に、

行ったら行ったで

帰ってこなければなりません。

やまびこだけに、ではなく当然。

この時の精神状態で出かけたら、

きっと降りた先の街で自己嫌悪に

陥っていたでしょう。

そして痩せたお財布を嘆くのです。

 

私は気が滅入ると遠くの街に

逃避したくなる癖があり、

これまでも仙台駅の改札を

突破したり直前でやめたりを

繰り返してきました。

 

今回は何とか券売機の手前で

冷静になることができたのですが、

さて、福島でも一関でもなければ

どこでどうこの元気のない自分の

ご機嫌をとるかが問題です。

 

映画館へ、もしくは美術館へ、

いやしかし…と突如思いついたのは、

「整体に行く」ことでした。

 

全身のこりと自律神経の不安定さに

長年悩まされているのですが、

色々と思うところあって

今回が初挑戦。

とりあえず駅近くの施術院を予約し、

身体を委ねてきました。

 

お財布の観点で言えば

新幹線代とどっこいどっこいですが、

納得できる使いみちができたので

ヨシとしましょう…。

 

電車の旅は、

もうちょっと調子の良い時に。