在仙ライター生きていく日記

「きれいごと」と言われても。

時はめぐりまた夏が来て

こんにちは。相変わらず蒸し暑い日の続く仙台です。

午前中の仕事場は仙台駅前だったのですが、

駅構内に「仙台七夕まつり」の吹き流しが飾られていました。

祭りは8月6〜8日なので少々早い気もしますが、

暗い話題ばかりの世相でも街が彩られると気分も少し晴れやかになります。

 

七夕飾りを見ると思い出すのは、

ご当地ソング青葉城恋唄』です。歌唱は言わずとしれたさとう宗幸さん。

歌い出しの「広瀬川」は年中流れていますが、個人的には2番の歌詞、

「七夕の飾りは揺れて」の印象が強いでしょうか。

青葉城恋唄

青葉城恋唄

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さとう宗幸さんと言えば、宮城県では地元民放ワイド番組の顔として長年活躍し、

青葉城恋唄』は仙台市民の愛唱歌と言っても良さそうな存在です。

最近では、仙台駅の東北新幹線の発車メロディにも採用されていますね。

私もカラオケに行けば「発声練習」と称して冒頭に必ず歌い、

ご本人に怒られそうなくらい大げさにビブラートをかけながら愛してきました。

 

ただ、小説にしても絵画にしても、年齢を重ねると受け取り方が変わると言います。

私にとっての『青葉城恋唄』も、意味合いや抱く感情が随分と変わりました。

世情の関係でカラオケも随分ご無沙汰ですが、

今までのように笑顔でビブラートをかけて歌い切る自信はもうありません。

 

「時はめぐりまた夏が来て」…

曲のような儚く美しいエピソードは持ち合わせていませんし、

過去を美化するつもりもサラサラ無いのですが、

そうは言っても、人生、きれいな曲に乗せて美化するくらいでなければ

向き合えない経験というのもあるかもしれないですね。

 

とにもかくにも、時はめぐりまた夏が来てしまいました。